写真:高齢者向け賃貸住宅「ヘーベルVillage練馬春日」(東京都練馬区)
(前回よりつづく)
第16話 親と子が近くに住む「近居」、初めて7割を超えた!

人生100年、元気な高齢者が健康で居られる住まいが欲しい

アクティブシニア対象の高齢者向け賃貸住宅がいま、高齢者の住み替えニーズの受け皿となっているのはなぜでしょうか。旭化成ホームズの調査リポートでは次のように分析しています。

高齢者の住み替えニーズ 社会背景

  1. 人生100年といわれる現在、高齢者の約8割が介護認定を受けていない元気な高齢者である。(データ元:厚生労働省「平成30年度介護保険事業状況報告」)
  2. 多くの高齢者が暮らしている持ち家一戸建ては、約6割が築38年以上と老朽化が進んでいる。なかには、「駅・バス停から遠い」「坂道がある」「病院・スーパーなどが遠い」といった、リフォームや建替えでは解決できない問題も少なくない(下のグラフ参照)。その解決策の一つとして住み替えがある。
    住まいで気になっているとこグラフ

    出典:東京都福祉保健基礎調査報告書「高齢者の生活実態」(平成27年度)
    グラフデータ元:東京都福祉保健基礎調査報告書「高齢者の生活実態」(平成27年度)

  3.  その一方で、近年整備が進んでいる高齢者向けの住まいは介護施設が中心。元気な高齢者が自分らしく過ごせる住まいは不足している。
  4. 平均寿命が延びたことで、定年後に夫婦二人だけで暮らす、あるいは子どもと同居せずに一人暮らしを続ける高齢者が増えている。

そのため、高齢者が健康で快適に暮らせる住まいが求められている。このような調査結果から、今後必要なことが分かってきました。

人生100年時代は高齢者が元気に長く暮らせるよう、健康寿命が延ばせるサービスを備えた住宅が、何よりも期待されているのではないでしょうか。

<つづく>