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住まいコラム

ニュース不動産経営の未来

第1編【トラブル・空室/第45話】サブリース業の法規制は大家を守る?

【1分小話】つぶやく「イチイのトラブル請負人」
「法改正を経営に活かす」大家さん応援物語をコラムでお送りします。

サブリース業の法規制

サブリースの借上げ家賃を減額されたという方からご質問がありました。

大家さん「政府がサブリース業者に初めて法規制をかける、という記事が日経新聞に出ていたけど、本当に大家を守ってくれるのかね」

請負人「今月6日(2020年3月現在)に閣議決定された賃貸管理適正化法案のことですね。不動産オーナーを保護する対策が盛り込まれています。

この法案はすべてのサブリース業者に対し、借上げ家賃の変動リスクといった重要な事項をオーナーに説明しなかったり、絶対に損はしないなどと勧誘する行為を禁止することが大きな柱です。

家賃保証の期間や金額、契約解除の条件等は、書面を交付して説明することをサブリース業者に義務づけています。

これに違反すると業務停止命令や罰金が科されるため、悪質な業者は排除されるでしょう。2年前にシェアハウス運営会社が破たんし、オーナーの破産が相次いだという事件を防止することが今回の法規制の目的と言われています。

まだ法案はこれから国会で審議するという段階です。業界紙にはこの6月に可決され、半年後の12月に一部施行の見通しという観測記事もありますが、いつ成立するのか分かっていません」

法制化を機に、サブリースという事業スキームが不動産オーナーから信頼され、健全に発展していくことを期待したいと思います。

〈つづく〉

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