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第3回 渋谷区立松濤美術館 / 白井晟一(1905~1983)
シリーズ 建築コラム(アーカイヴ)


独創的な作風で異端の建築家
白井晟一は、その個性的な作風から、建築界では異端の建築家と目されています。
今回取り上げる松濤美術館は、石張りの独特なカーブが象徴的。建築物というより石碑の様でもあります。

この美術館は、渋谷の繁華街からちょっと入った住宅街に佇んでいます。
赤味を帯びた花崗岩の圧倒的なボリューム感と、緩やかなカーブが石の持つ威圧感を和らげています。


bunkamuraで映画や観劇の帰途にでも立ち寄り、2階の喫茶室でお茶でも飲みながら癒しのひとときをすごすのもよろしいのではないでしょうか。
白井晟一 主な作品
- ・旧松井田町役場(1956年/群馬)
代表作の一つ。当時建築界で起こった「伝統論争」の元となった作品。 - ・親和銀行東京支店(1963年/中央区銀座)※現存せず
銀座三越を築地方向へ2~3分歩いた左側に。個性的な姿が印象的でした。 - ・ノアビル(1974年/港区麻布)
東京タワーの足元の交差点に聳え立ち周囲を見据えている。元は家具メーカの展示場として使われていた。 - ・親和銀行本店(1967年/佐世保市)
- ・親和銀行コンピューター棟(1975年/佐世保市)
レポート / 工藤 浩一郎