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第2回 日本橋 室町近三ビル / 村野藤吾(1891~1984)

シリーズ 建築コラム(アーカイヴ)

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良い建物が年月を経て残る素晴らしさ


東京日本橋室町 近三ビル

東京・日本橋室町に建てられた室町近三(むろまちょうきんざん)ビル(旧森五商店/1931年)は、村野藤吾のデビュー作ともいわれているオフィスビルです。


東京日本橋室町 近三ビル

外装は茶褐色のタイル貼りに、バランスのよい開口部とパラペット(※注1)の水平線が建物に締りをあたえ、極上のプロポーションを現しています。

(※注1)パラペット・・・屋上やベランダなどの端部に設けられた低い手すり壁で防水層の立ち上がり部分。


東京日本橋室町 近三ビル:モザイク画

そして、1階の玄関ホール天井のモザイク画が、オフィスビルのエントランスホールとは思えない華やかな空間を演出しています。

この建物の存続の危機は10数年前、老朽化による建替えの話が持ち上がったときのこと。オーナーは数億円をかけたリニューアル(主に設備)を決意、現在に至ってるとのことです。よい建物が年月を経て残ることの素晴らしさを感じます。
村野藤吾のその後、多数の作品の原点がいくつか感じられる建物です。


村野藤吾/世界平和記念聖堂 外観 前川藤吾/世界平和記念聖堂 内観

「建築は文系の学部を修了してから、建築学部で学ぶのが理想である」~村野藤吾~

2006年、戦後建築としては初めての重要文化財(建造物)に指定された、村野藤吾設計の世界平和記念聖堂(1953年築/広島)。
聖堂は1950年に着工され1954年に完成された。建物には被爆地である広島の土が使用され、グレーのレンガを外観にしたのが特徴的である。


村野藤吾 主な作品

  • ・そごう百貨店(1935年/大阪)
  • ・世界平和記念聖堂(1953年/広島)
  • ・旧有楽町そごう(現ビックカメラ)(1969年/東京)
  • ・新歌舞伎座(1958年/大阪)
  • ・横浜市庁舎(1959年/横浜市)
  • ・都ホテル・佳水園(1959年/京都)
  • ・日生劇場(1963年/東京都千代田区)
  • ・新高輪プリンスホテル(1982年/東京都港区)

レポート / 工藤 浩一郎